ウラジオストクに行ってみたかった。
理由を聞かれても実はよくわからない。
大陸の端っこだからかもしれないし、
外国人の立入りが最近まで拒絶されてた場所だからかもしれない。
ウラジオに降り立つ。
高い高い透明な空と、ヨーロッパな街並。
なぜか見覚えのある日本車ばかり走っている。
ウラジオに滞在中に一番よく聞こえてきた言葉。
キオスクでも、パン屋でも、露天の果物屋でも、そして駅でも、港でも。
気さくで、明るくて、温かみのあるウラジオの人たち。
ほんの旅人の自分にも声を掛けてくれて『Спасибо』で別れた。
シベリア鉄道の始発駅で、港町のウラジオストクは、この街に住む人々の営みを、これからも静かに見守っていくのだろう。
2012年10月撮影